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お知らせ情報 2021/11/03
ケーブルテレビのテレビサービスに加入すると
ケーブルテレビの外付けチューナー、いわゆるセットトップボックス(STB)を利用し
CS放送やコミュニティチャンネルを視聴します。
ここでよくあるテレビが見えない系のお問い合わせを一つ紹介します。
いつものようにSTBを使ってテレビ番組を観るために
テレビとSTBのそれぞれの電源ボタンを押しテレビを観ようとしたところ
画面にはテレビ番組が映っているのに
STBリモコンの①~⑫のボタンを押しても
地上波・BS・CATV(CS)のボタンを押しても
画面はそのままでチャンネルが切り替わらない。
リモコンの音量や電源ボタンは反応があるから
リモコンの電池切れではないようだ。
もしかしたらSTBやリモコンの故障?
う~ん、お手上げだからケーブルテレビに連絡だ!
という上記のような事例を本当によくお問い合わせをいただだきます。
結論から言うと、このパターンはテレビの入力切替がずれているため
STBの映像を出力している場所に正しく入力切替を合わせれば解決します。
普段から対応しているスタッフなら
この状況が分かった瞬間にだいたい入力切替で解決すると判断します。
入力切替なんて当たり前すぎて今更…という方は置いといて
入力切替って何ですか?と思っているアナタに
知っているようで知らない「入力切替」について
まずは おさらいしましょう。
テレビは基本的にテレビ番組を視聴するための家電なのですが
テレビ番組を視聴すること以外にも
テレビ本体に接続してある機器類の映像を映し出すことができます。
上記の画像にあるようにテレビの側面や裏面を見ると
細長いDの形をしたHDMI端子、赤白黄色のコンポジット端子、
パソコンにもあるUSB端子やLANポート、
アンテナ線を差し込む同軸の入力端子など
配線類を接続する様々な端子があります。
STBやレコーダー、ゲーム機などをテレビで利用する際には
それらの機器をテレビ側の入力端子に配線で接続すると
その機器の映像がテレビに映るようになります。
ただし1台のテレビにSTB、ゲーム機やレコーダーなど複数の機器を接続していくと
機器の映像を切り替えて視聴する必要があるため
そこでリモコンの入力切替のボタンを押す必要があります。
リモコンの入力切替のボタンを押すと入力切替の変更する画面が出るので
ボタンをポチポチと押して入力切替の場所を合わしていきます。
テレビ裏面の入力端子に機器がたくさん接続してあって
これ以上機器を接続できません!という方もいれば
機器類を一切接続せずに裏面がスッキリという方もいて
テレビ周りは家庭によって千差万別です。
そのために レコーダーは入力2に、ゲーム機は入力3に
接続してあることを覚えておかないと
いざ入力切替をする際に「どの入力に合わすんだっけ?」となってしまうため
よく利用する場所に関して覚えておきましょう。
最初に話した事例を考えてみましょう。
STBを利用してテレビ番組を観ようとたら
画面はテレビ番組が映っているにも関わらず
STBリモコンの①~⑫のチャンネルボタンを押しても
映っているテレビ番組が変わらない。
この問題のやっかいなところは
テレビの電源を付けても画面が真っ暗だったり
テレビの電気がついている感じがしなかったりと
分かりやすい症状ではなく
テレビの番組そのものは映っているが
STBリモコンのチャンネルボタンを押しても反応がないという点。
中途半端に番組が見えている分もどかしいですよね。
それぞれの入力端子にどの機器が接続してあるかを
例として分かりやすく画像にしてみました。
上記の中でテレビ番組を視聴できる機器は
ビデオデッキは基本的に地デジに未対応のためテレビ放送が見えないものとして
まずは入力①のSTBと入力②のレコーダーの2つ。
日常的に入力1のSTBで地上波・BS放送などを見ていると忘れがちですが
テレビはそもそも入力切替をしなくても地上波放送を視聴できるため
それを踏まえると
テレビ番組が映る機器はSTB、レコーダー、TVの
計3種類になります。
普段は入力1のSTBでテレビ番組を視聴しているけれど
何かふとしたきっかけで入力切替が入力1以外に合ってしまう…
例えば、入力1のSTBを利用しテレビ番組を観ていると思っていたら
実際は入力切替を使用せずにテレビ本体の機能で番組を観ていたため
STBリモコンのチャンネルボタンが反応しなかったということになります。
電話でこの手の問い合わせが来た場合
オペレーターがテレビ本体とSTBの電源が入っていることと
配線自体に抜けがないことを確認出来たら
リモコンの入力切替を何度か押すように
案内することで基本的に解決します。
電話上でどうしても出来ないという場合に
実際にスタッフが訪問することになりますが
この手の問題は訪問して1分で解決することが本当に多いんですね。
普段STBでテレビ番組しか利用せず
テレビの入力切替をいじる必要がないと
STBのリモコンでテレビとSTBの電源を押せば
簡単に番組を視聴できる環境のため
今回のような事例に陥りがちです。
また入力切替の設定場所がズレる原因としてあるのが
自宅に孫が来てテレビでゲームをした
リモコンをいろいろといじってしまった
などいろいろとあります。
孫が来てゲームをやるというのは上記画像でいうと
ふだん入力1のSTBしか使用していなかったところに
孫がゲームをテレビで遊ぶために
入力3のHDMI端子にゲーム機を接続し
その後に入力1のSTBに戻し忘れのために
テレビの電源を点けると入力3のままで
STBでテレビ番組が見えなくなってしまいます。
またリモコンをいじってうちにのパターンですが
テレビを買ったときに付属するリモコン
ケーブルテレビを契約し設置したSTBに付属したリモコン
レコーダーを買ったときのリモコンなど
接続する機器が増えると その分操作するリモコンが増えることになります。
ややこしいのがテレビを操作するリモコンがどれも同じように見えますが
STBでテレビ番組を観るためにはSTB付属のリモコンで操作する必要があり
レコーダーを動かすにはレコーダー付属のリモコンでないと操作できません。
同じく一般的にSTBを使用せずにテレビを見るときは
テレビ付属のリモコンを使って操作をします。
仮に入力切替で合わせてゲームをテレビ画面で遊んでいたとしても
テレビ付属のリモコンで①から⑫のチャンネルボタン
地上波/BSなどのボタンや
1チャンネルごと変える順送りのボタンなどを押すと
現在の入力切替を無視して強制的にテレビ本来のテレビ放送に切り替わります。
リビングや居間のテーブルにリモコンが複数並んでいると
STBリモコンで操作するはずが
うっかりテレビ付属リモコンでチャンネルボタンを押してしまい
STBの入力がズレてしまい
STBのリモコンを押したとしても
チャンネルが切り替わらなくなってしまうんですね。
お客様の中には入力切替がズレてしまったときの対策として
自筆の図解付きのメモで
入力切替を〇回押して×をする…というように
操作を1から10をメモを照らし合わせて細かく対処している人がいますが
これらのテレビと入力切替の理屈を理解しておけば
簡単に解決できるようになります。
とは言うものの
もっと分かりやすく解決ができないかという人におすすめの機能があります。
いわゆる「HDMI連動」という機能を使い
テレビと機器をHDMIケーブルで接続してある場合
まず接続された機器の電源を付けると
それに連動しテレビの電源が連動しオンになり
さらに入力切替も自動的に合わせてくれます。
従来ならSTBを使用してテレビ番組を観るときは
STBリモコンでテレビとSTBの電源をオンにし
場合によっては入力切替を押す必要があったのが
このHDMI連動を設定しておけば
STB電源ボタン1回押すだけで動作が完結できます。
逆に言うと最初に説明した事例でHDMI連動を設定しておけば
一度STB電源を落とした後に
もう一度STBの電源を入れれば
ズレた入力切替も自動で合わせて
STBの番組を簡単に観られる状態にしてくれます。
他にもパナソニック製のテレビの場合HDMI連動の一つに
パナソニックのテレビ本体のリモコンで
STBを操作をできるようにといった
「ビエラリモコンで操作」という機能もあります。
ひと昔はSTBを操作説明する際に
テレビ付属のリモコンは誤操作になるからテレビ台にしまって下さいとか
STB本体は常に電源を入れたままにし
テレビを見るときはテレビ本体の電源を付け
見ないときにはテレビ本体だけ消して下さいと案内していたことがあったようですが
今ではこのHDMI連動があるので
STB電源ボタン1発で説明ができる良い時代になりましたね。
皆さんいかがでしたでしょうか。
テレビが映らない系のメーカーやケーブルテレビ局のQ&Aには
入力切替を押して見てくださいと案内はあっても
意外にも機能そのものを説明しているところは少ないんですよね。
若い人やAV機器が好きな人なら
説明されなくても当たり前のように理解していますが
そうでないと実はなかなか分かりづらいと思いますので
入力切替が何のためにある機能なのか
ぜひ覚えておきましょう。